自身のビジネスとは全く関係ない場面で、ビジネスやマネジメントに活かせる対応や考え方を改めて知ることが多々あります。

過去のメルマガでも紹介しましたが、元ゼロ戦パイロットで“撃墜王”と呼ばれた坂井三郎氏の講演を聞く機会があり、その内容はビジネスにも通じる部分が多々あり大変感銘を受けました。

その講演の冒頭で坂井氏は「私の自慢は撃墜した敵機の数ではなく、出撃で部下を戦死させなかったこと。空中戦で部下を戦死させないための方法は一つ。敵よりも早く敵を発見すること。」と話されました。

坂井氏の講演とは離れますが、私が長年懇意にさせていただいている医師からも、ビジネスに通じる考え方を教えてもらいました。
それは「それぞれの病気に対する治療方法というのはほぼ決まっている。患者さんの症状からその病気・病名が何であるかをより早く・正確につかむことが、患者さんにとって一番ためになる。」ということです。

撃墜王の「敵よりも早く敵を発見する」こと、医師の「より早く・正確に病気が何であるかをつかむ」こと、これらをビジネスに置き換えると、「より早く・より正確にお客様の情報や商談の情報をつかむ」ことになるかと思います。

その結果、競合するライバル企業に勝つ、あるいは、他社に先駆けて成果をあげるということにつながるのではないでしょうか。

では、お客様や商談の情報に一番近い位置にいるのは誰でしょうか?

それは、情報の源であるお客様に日々接し、商談に携わっているスタッフに他なりません。
しかしながら、お客様を担当する営業社員が、お客様に関する正確な情報をつかんでいるかと言えば、必ずしもそうとは言えません。
なぜなら、お客様が営業担当者や技術担当者、サポートスタッフそれぞれに対して話す内容が、全く同じとは限らないからです。

それぞれの担当する守備範囲が違い、それぞれの管理・対応する内容が違えば、お客様の話すボリュームも方向も違って当然なのです。

加えて、情報を受け取る側の問題もあります。

実績数字中心の管理マネジメントで数字以外のことが評価されない、社内分配基準により自身の部署を中心に行動するため部署の壁が生じて組織連携がなされない
・・・というような状況であれば、情報が分断され、組織・企業として速やかに正確な情報をつかむことができないのです。

個々の情報が分断されることなく速やかに集まり、それぞれの情報を重ねて立体的にみることでより正確な情報となり、その情報に基づいた組織としてのマネジメントがなされて、はじめて競合するライバル企業に勝つ、あるいは他社に先駆けて成果をあげることができるのだと思います。

厳しい市場で競合するライバル企業に勝つためには、「より早く・より正確な情報をつかむ」ことが不可欠なのです。

(追記)
貴重な情報の大半は、各スタッフがお客様と交わしたメールの中に埋もれています。
弊社開発のPROナビは、売り手側の都合ではなく、営業、技術、サポート等々を組織として支援するとともに、スタッフの情報(属人的メール情報を含めて)を一元管理し、ライバルより早く・正確に、お客様の情報をつかむことを目指して開発してい
ます。そのため、弊社内ではスタッフが日々登録する日報(情報)を「お客様の声」とみなしています。
また、弊社の研修(トップアプローチ研修、経営陣向け提案書作成研修)は、経営陣の思考判断を知ることで経営陣とのコミュニケーションを可能とし、より早く・正確な経営課題を聞き出すことを目的に開発しています。 

アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙