以前、私の部下に、右腕と呼べる2名のスタッフがおりました。私は、この2名のスタッフに、ある程度仕事の棲み分けをして担当してもらっていました。仮に、この二人をA君とB君としますが、A君はB君の一年先輩、A君は余り自分が自分がといった我を出すタイプではなく、粘り強く、どちらかと言えば、冷静な判断をするタイプ。勿論仕事も出来るし、周りからの信頼も厚い。逆にB君は、目立ちたがり屋さんで、自分を常にアピールするタイプ。仕事はずば抜けて出来、ムードメーカーではあるが、他のスタッフやお客様とのトラブルもしばしば・・・と言った、正反対のキャラクターの二人でした。

冒頭に書きました通り、私はこんな二人に仕事の棲み分けをして業務に当たってもらっていたのですが・・・もう、皆様お分かりかもしれませんが、A君には、既存ユーザー担当を主に、B君には、新規ユーザー開拓を主に担当してもらっていました。

この体制で問題なく業務を回していたのですが、ある時、お客様の対応を巡ってA君とB君で言い争いがあり、いつも冷静なA君が珍しく私に食って掛かって来ました。

A君:「なぜB君は攻めで、なぜ僕は守りなんですか?」
   (その時一寸困惑したのを記憶しています。)
私 :「なぜって・・・それは」

今までA君からそんな単刀直入な質問を浴びせられた事の無かった私は、一寸間を取ってからA君と話を始めました。

人間には適材適所がある、当然それを乗り越えてオールマイティにこなす人もいるけど、私は、A君がB君より劣っているから既存ユーザーを任せている訳ではない。A君のスキルなら新規ユーザーでも問題ないと思っている。但し、B君は違う。彼が自分以外の誰かが入れたシステムの「お守」が出来るとは思わない。当然、彼には彼の良いところがあり、能力がないと言っている訳ではないが、彼の性格的な部分から考えると、守りを任す事は「今は出来ない」と思っている・・・

私の持論ですが、スキルは磨けば光るが、性格は自分自身が気付き、変えようと思わなければ絶対に変わらない。まして他人が変える事など出来ない、と思っています。

■話を戻して、ここでは2点

1点目は、いかに信頼していて、手間の掛からない部下であっても、コミュニケーションは重要だという点です。ここで言うコミュニケーションは、決して飲みニケーションでは無く、本質的な部分、要するに相手が本当に話したいと思っている内容を聞き、相互理解を深め、信頼関係を築くと言う意味です。

2点目は、確かに今の世の中、既存ユーザーだけでは食べていけません。しかし、新規ユーザーを獲得する為には、既存ユーザーでの実績や経験、共に発展してきた信頼関係から学ぶことも多いと思います。華々しい活躍が見える活動も必要ですが、縁の下の力持ちの活動も重要であり、それを分かる様に表現してあげる事も大切だという点です。誰しも皆が主人公ですから・・・と私は考えています。

※アスクラボでは縁の下の力持ちの活動をPROナビで見えるようにしています

(アスクラボ株式会社 本社 ソリューション営業部マネージャー 田渕 聖訓)