信用・確実性を重んじる経営【アスクラボメールマガジン2021年9月号】

以前、何かの機会で「住友の事業精神」について知りました。住友商事グループの長い歴史とともに引き継がれ、経営理念のベースとされているその事業精神の中でも、「信用を重んじ確実を旨とする」「目先の利益に走り軽進すべからず」という内容はとても心に響きました。おこがましいのですが、弊社企業ミッションの一つである「ブームではなく本質を追う」は、住友の事業精神に影響を受けて策定したものです。

弊社のスタッフは「派手さ」はありませんが、「信頼」を頭に置いた行動ができます。また、誇大なPRをしない、できもしない約束をしないといった確実性のある行動をしてくれるのが一番の特徴です。初めてのお客様に対してはPR合戦で若干弱みはありますが、一旦取引が始まるとその確実性が評価され信用を得て、取引の幅も広がります。その結果、長いお付き合いとなり、お客様からの案件紹介にもつながっています。

さて、私は会社の責任者の立場でビジネス(企業経営、営業活動)を行っていますので、スタッフ(営業、技術、事務部門含め)と意見・考え方の違いが多々発生します。
組織の中で立場や担当が違えば、意見・考え方に違いがあるのは当然です。スタッフが成長し、それなりのスキルを持つと尚更です。これは家庭での親子関係でも同じかと思います。しかし、完全ではないものの比較的うそやごまかしのないスタッフの意見・考えは、相互によい刺激となり、結果として信用の構築、確実性を保持する秘訣にもなっていると思います。
加えて、スタッフ全員が業務日報・商談日報を毎日登録してくれる背景にもなっていると思います。意見や考え方は決して一枚岩ではありませんが、不安定な社会情勢の中、発展と成長を求めて行動する方向は一致していると感じています。

うそやごまかしの報告書や日報、飾られた受注・売上金額、飾られた利益等は、企業やスタッフ個々のだれにとっても最終的なメリットはありません。自動車部品メーカのエアバック不正、自動車メーカのリーコール隠し、住宅メーカの手抜き工事等々、当事者企業のダメージを見れば明らかです。
それらに関わった方々は、プライベートの自由な時間にもうそやごまかしが頭から離れず、純粋に楽しむことが遮られていたことと思います。

企業として・個々として、うそやごまかしを改善し、信用・確実性を重んじる経営・行動をすることが、私としては真の働き方改革にもつながると思っています。

※日報等のテキストデータをスコア化する「AIによるリスク通知」
人間の精神状況は環境により変化しますが、それを補足支援してくれるシステムやAI等のテクノロジーを構築・開発しています。導入設定の敷居が低く、結果がシンプルでわかりやすいAIを提案いたします。
アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙