現場の情報から学ぶ 【アスクラボメールマガジン2024年3月号】
■「現場課題」がやがて「経営課題」となる
企業の課題の発生はまず販売・製造・経理の現場に前兆が現れ、やがて現場課題とな り放置すると時間の経過とともに経営課題となる可能性が高くなります。多くの人々 が作業する組織において課題の発生自体をゼロにすることは不可能です。ダメージを 最小限に止めるためには経営課題に発展する前に早期に対応する必要があります。
■安心して事実を報告できるマネジメントが前提
課題が小さいうちに対応するためにマネジメントする側が日々の現場情報を知ること が必要です。営業・製造・経理の現場の正確な情報が必要ですが上位下達で目標達成 を指示する一方方向のマネジメントのやり方では、上層部にとって不都合な情報を現 場から上げにくい状況になります。問題が起こっていても叱責や自己の評価が下がる ことを恐れ、不都合な情報を排除し、上層部にとって都合の良い報告だけが上がるよ うになります。
危機管理や組織の課題に早期に対応するために情報を集めるのであれば、「情報を入 力せよ」という指示だけでなく安心して報告できるマネジメント体制がその前提にな ります。
■「教える・指示する」姿勢より「聴く・学ぶ」姿勢の方がより多くの情報を得られ る
課題の発生はその対応の仕方によって、マイナスになるだけではなく「業務改善の きっかけ」として組織にとってプラスに作用する場合もあります。例えば、会社内で スタッフの一人がたまたま不在の時に連絡があった要件について「〇〇さんが不在な ので本日は対応できません。」という回答は組織としては望ましくありません。社内 で同じような状況が多発していれば組織として致命的な弱点です。
業務のやり方を見直し、改善する必要があります。改善をしていく為に現場の詳細な 情報を集め、課題の原因となっているポイントに対応し、修正していく作業をしなく てはなりません。このことは社内での業務改善においてだけではなく、現在多くの SIerが目指している「物売り」ではなく「課題解決ソリューション提案」を実現する ために必要な事でもあります。現場の情報を教えてもらうことを抜きに しては社内においても、お客様に対しても「解決策」を提案することは不可能です。
■現場の情報から学ぶ
弊社では営業の現場・製造の現場・管理の現場からこれまでにトータル60万件以上の テキストデータが情報として上げられてきています。
そこからの情報をもとに
・AIリスク診断
・トップアプローチ研修
等のサービスを開発し、日々追加更新されていくデータを使いAIに学習させ、又、研 修の演習問題のバージョンアップも行っています。
アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙