業績向上にはスタッフのやる気が肝【アスクラボメールマガジン2024年4月号】
■成長には刺激が必要
人間が成長・スキルアップする為には刺激が必要だと思います。私自身もお客様、先 輩、知人、書物、セミナー等から多くの刺激を受けてきました。日常的にもPROナビ (弊社開発の情報共有システム)に登録されるスタッフの日報から刺激を受けていま す。日報は業務の報告なのですが実際に起こった内容、それに対する行動のリアルタ イムな情報共有は組織への刺激になっていると感じます。一人だと継続しづらい作業 や挑戦もその作業や成果を周囲に知ってもらったり、上司や同僚・後輩の現場での対 処や対応力の向上を目にすることで推進力になっていると思います。
■リーダーの役割
私が経営する立場となって間もない頃、講演をお聴きして現在に至るまで大きな影響 を受けたのが元ゼロ戦パイロットで撃墜王と呼ばれた坂井三郎先生の「限界における リーダーの条件」という講演でした。講演の最初に坂井先生は先ず、私の一番の自慢 は敵機を何機撃墜したかという数ではなく、出撃で部下を戦死させたことが少ないと いうことですと話されました。空中戦で部下を戦死させない為の方法は一つ、それは いかに相手より早く相手を見つけるかということで、そのために毎晩基地の滑走路に 部下と寝転び、夜空の星を見ていたとのことでした。
大変興味深い話題がいくつもありましたが、特に印象に残ったのが次のお話しでし た。ある出撃の帰り、悪天候で視界が非常に悪くなり、リーダーである坂井先生にも 基地の場所がわからないような状態となったそうです。その上飛行機の燃料も残り少 なくなり、さすがに坂井先生ご自身も、部下を引き連れて無事に基地まで帰れるかど うかと、不安な思いをされたそうです。
先生が言われるには、リーダーが不安になると部下が即それを感じ取り、編隊が乱れ てより危険が増すそうです。案の定、その悪天候の際は編隊が乱れ、このままでは危 険な状態に陥ると思い、どうやって部下の不安を解消するかを考えたそうです。そし て、出撃する時に配給されたおにぎりがあることを思い出し、ゼロ戦の風防をあけて 部下に見えるようにおにぎりを食べたそうです。それを見た部下たちは、この状態で 隊長がおにぎりを食べているのだから、隊長は基地の場所を把握されているのだと安 心し、編隊は元通りに揃い、残り燃料もギリギリ一杯のところで全員基地まで帰るこ とができたとのことでした。
当時、この講演を聴いて私は企業経営に置き換えて考えてみました。そして、予算数 字を追いかけて達成したことのみの成果だけでなく、部下を育てる必要性を再認識す るとともに、会議という名目で上層部の不安を管理者に広げ、さらに管理者の不安を 現場に広げる無意味さを改めて反省させられました。なのでそれ以降は、業績が落ち 込んだ時期もスタッフのやる気を落とさない、気持ちを傷つけない、希望を与えるマ ネジメントを心掛けました。お蔭様でスタッフが精神的・肉体的に疲弊することなく 業績回復することができたと思います。
■働くスタッフの「やる気」を肝にした商品・サービス
弊社の現在ご提供しているPROナビ、トップアプローチ研修をはじめとした商品・ サービスも上記のようなマネジメントの考え方で開発されたものです。業績といった 数値は活動の最終的な結果です。結果の前に行動があります。PROナビで営業・技 術・管理部門のスタッフの全体的な日々の業務活動を情報共有することで、現在の活 動内容だとどのような業績になるか予測することが出来、早めに対応することができ ます。日常的に部署間でお互いの活動内容を情報共有しているので、会議は結果に対 する叱咤激励でなく、具体的に必要な対応を話し合うことができます。大手企業様で 10年以上ご好評頂いているトップアプローチ研修もPROナビで報告される商談の進捗 や結果の情報から成功した案件はどんな要素が揃っていたのかを分析して開発したも のです。商談を成立させるために必要なスキルを体系的に興味を持って身につけて頂 ける様、リアルな演習を交えて2日間のプログラムに構成しています。 弊社は日々 の業務活動・商品サービスの開発・お客様へのサービス提供、どの場面においてもそ こに関わる人の「やる気」を育むことを重要視して活動しています。
アスクラボ株式会社 会長 川嶋 謙
