数値化できない資産が未来を創る【アスクラボメールマガジン2024年7月号】
〜課題解決のために必要なデータとは?〜
変化のスピードが速く予想外の出来事が起こる現代、企業において課題も増えてきて います。企業が継続、発展していくためには営業部門、技術・開発部門、経理や人事 等の管理部門それぞれにおいての課題に対して、問題が拡大する前にスピーディーに 対応していく必要があります。課題を解決するための糸口はどこにあるのでしょう か?
私はこれまでの経験上、日々の各部門の業務日報を時系列に見ることが課題解決の糸 口になると考えています。複雑に見える問題も起こったことを時系列に詳細を見てい くことで単純化でき、問題の本質を見極めることができる場合が多々あるように思い ます。多くの企業では売上、利益、資金、作業工数等の数値データは整えられていま すが数字化できないデータ資産が整っているところは少ないように感じます。
過去に日本を代表する大手企業のある業界向けのASPビジネスの販売不振について の対策についてコンサルの依頼を受けたことがあります。その際も販売実績等の数字 データは整えられていましたが販売不振の要因を示すようなデータ、機能が原因なの か、価格なのか、提案力なのか、お客様の反応・要望はどうなのか、営業現場はどの ような動きをしているのかといったような「数値という結果に至る前の情報」は皆無 でした。数字はそこに至るまでの行動の最終的な結果です。改善が必要な場合はその 前のプロセスについての情報が不可欠です。その中から問題を見つけ出し、対応する ことが必要です。
調査の結果として「システムの機能は素晴らしいが販売不振の原因の本質は、システ ムの機能が実際の現場の業務のプロセスやタイミングに合っていないため」と報告し ました。もし、数字以外の営業や開発の現場、お客様の要望や感想が整理され、関係 者間で情報共有されていたら販売不振に陥る前に対策ができたと思います。
業界のスタンダードモデルは一般的に20年で寿命が来ると言われています(商工リ サーチ)。企業は常に課題への対応と改善が求められています。弊社のトップアプ ローチ研修は元の開発から20年近くになりますが現在でも、導入して頂いた企業様 のご紹介を中心に新規にご導入頂く企業様が増えています。その理由は下記の「数値 にならない情報資産」を活用して改善・改良を続けているからだと思います。
・導入企業様からの詳細な受講者アンケート結果
・弊社研修担当者による研修実施毎の受講者の反応等についての業務日報報告
・(実践的な演習作成の参考資料として)営業、技術、管理スタッフの日常業務の日 報報告
数値データ、それ以外のデータのそれぞれの特徴を踏まえ、今後も活用していきたい と考えています。
数値データ:過去の活動の結果である現状の把握
数値以外のデータ:将来に向けた改良・改善のためのヒント
アスクラボ株式会社 会長 川嶋 謙
