人と人とのコミュニケーションは、言葉や会話によるやり取りはほんの一部で、態度や表情といった会話以外の部分、いわゆるボディランゲージによるところが多いのではないでしょうか?

過去のメルマガ(2008年6月2日)でも紹介しましたが、私は学生時代に行動心理学を学び、ボディランゲージについて少し学びました。
ボディランゲージは身体言語のことで、音声言語に頼らず身振りや動作、顔の表情などで相手に意思を伝える、あるいは意思を読み取るというものです。

皆さんもよく経験されているかと思いますが、部屋を出るときにドアを閉める音が大きかったり、キッチンで食器を洗う音が大きかったり、物を置く・片付ける動作が通常より粗いといった場合は、なんらかの不満や不機嫌を動作や態度で表しているボディランゲージに他なりません。

弊社のスタッフを見ていても、言葉以外の身振りや態度、表情といった身体言語で、それぞれにいろいろと表現をしています。

例えば、会社をともに立ち上げた当時の技術部長が、いつもより手の振りを大きくして私の部屋に入ってくるときは、システムトラブルの報告であることが大半でした。
また、管理部長が通常より歩幅を広くして私の部屋に入ってくるときは、社員の交通事故といったような緊急事態の報告であることが多く、こちらも身構えしたものです。
このような例以外にも、会社でその日の上司の機嫌の良し悪しを察知したり、上司が真剣に話を聞いてくれているかどうかを判断したりと、言葉以外の表情、動作、態度などで相手の反応をつかむということを、私達は日常的に経験しているのです。

商談の場面やプレゼンの際、相手の方々の表情や動作を見ていると、皆さんがボディランゲージで実に多くのことを語っていらっしゃいます。
ボディランゲージは言葉より早く相手の反応や意図をつかむことができます。つまり、商談や営業活動の場面において、お客様のボディランゲージがとらえられるかどうかは非常に重要であり商談の成否にも大きく影響すると考えられます。

プレゼンの場でお客様が、「少しくどいな、早く結論を言ってほしい」と思っているのか?
あるいは、「この部分には興味がない。時間もないので先に進めてくれ」と思っているのか?
また、「そこは説明してもらわなくても知っている」と思っているのか?
これらをとらえてタイムリーに修正・対応ができなければ、プレゼンの内容に関係なく「空気が読めない人」とお客様に判断されてしまい、好意的なコミュニケーションがとれず、商談の発展も望めなくなります。

これは、お客様だけでなく社内の人間関係においても同じです。

さて、ボディランゲージをとらえるための訓練は日常的にだれでも可能です。
それは、毎朝の洗顔のときに鏡に映る自分の表情を観察するということです。
人はその日の精神状態により、日々それぞれに必ず表情が違います。
その違いが身体言語=ボディランゲージなのです。

アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙