現在、プロ野球日本一を決める「日本シリーズ」が開催されていますが、勝った方が日本一という「結果」がすべての厳しい世界であることは言うまでもありません。

そんなプロ野球の世界では、個々の選手も結果として現れる数字で評価されます。

例えばバッターであれば、打率3割で一流と言われ、2割5分では二流と言われてしまいます。
しかし、一流と二流の差、3割と2割5分の差というのはどの程度のものなのでしょうか?
単純に考えてみると、100打席中30本のヒットで3割、同じく100打席中25本のヒットで2割5分の打率です。3割バッターでも70打席は失敗し、2割5分のバッターで75打席失敗するという計算になります。
両者の失敗の差は100打席中の5打席、つまりは100分の5=5%というわずかな差となります。
しかし、このわずかな差が、3割バッターとなるか2割5分の平凡なバッターとなるか、その結果・評価に大きく影響をもたらすことになります。

ビジネスにおいて、今の時代に圧倒的なアドバンテージを持った商品・商材やサービスというのはなかなか見当たりません。
アドバンテージがないということは、他と大きな差がないということであり、わずかな差が商品・商材、サービスに影響をもたらすことになります。
つまり、どの商品・商材、サービスも、わずかな差で3割バッターにも2割5分のバッターにもなり得る状況であり、そのわずかな差の結果が、企業の「勝ち負け」につながっているのではないでしょうか。

長い間営業に携わっている私の感想ですが、営業成績の良い営業マンというのは、お客様のことをよく知っています。
知っているからこそ、お客様の言葉、態度などのわずかな情報やわずかな変化も見逃さず、商談につながるヒントをつかむことができます。

また、店頭販売関係のコンサルティングの方から聞いた話ですが、店頭販売においては、担当するスタッフの「やる気」が売上に大きく影響するそうです。
スタッフが「やる気」を持って接することにより、たとえ小さなことでもお客様の変化に気付き、また、店をとりまく環境の変化に気付くことができるため、「やる気」による「わずかな差」の結果が反映され、売上が20%近く変わることもあるそうです。

企業が勝ち組として「勝社(勝者)」になるためには、お客様や市場・環境の「わずかな差」を見逃さず、とらえた事象・情報を「見える化」し、組織としての共通認識を持って対応することができるかどうかにかかっているのです。

(追記)
PROナビ(※)では、スタッフそれぞれが日々の日報を登録します。各自が感じた所感を日報に登録することにより、「わずかな差」を組織としてとらえ、組織・企業としての共通情報にできるシステムです。

アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙