今回のメルマガは「時間と言う名の物差し」と言うちょっと推理小説の様なお題で書いてみたいと思います。決して推理小説ではありませんが・・・

先ずここで言う「時間と言う名の物差し」の定義に関して説明すると、人はそれぞれ時間と言う名の「物差し」を持っており、人はこの「物差し」を基準に時間を使っていると私は思っています。

但し、ここで言う時間とは腕時計や掛け時計などの『時』を正確に示す一般的な「時計」ではなく、ある意味「腹時計」の様な、人のもつ感覚的なものを指しており、人それぞれに異なるものです。その為、困った事がよく起ります。
読者の方々も経験があると思いますが、人それぞれに「物差し」が違うため、いくら互いに了解を得て物事を進めているつもりでも、実際には誤差が生じてくるのです。しかも、これはかなりの頻度で発生します!!

また、上司が部下に仕事を任す上でも、この「物差し」は重要な役割を果たしていると私は思っています。

では、ここで皆さんに少し考えていただきたいのですが、「今回の案件は君に任すよ!!」と上司が言い易い部下とはどんな部下でしょう?

一概には言えませんが、上司の物差しとよく似ている人には言い易く、この「物差し」が大きく違う人には言いにくい・・・のではないでしょうか。

例えば、

○A君に頼む場合
 
上司:
「今回の案件はA君に任すよ!!」(大体の概略を説明すると、A君からは・・・)
A君:
「この内容であれば、この辺りがポイントとなるので△△までに要件を詰めて、××頃までには契約を頂く必要がありますね。概算のスケジュールを引いてきますので、確認をお願い致します!!」

○B君に頼む場合
 
上司:
「今回の案件はB君に任すよ!!」(大体の概略を説明すると、B君からは・・・少し釈然としない顔で)
B君:
「大体分りました。何かあれば相談します・・・。」
(数日後・・・)
上司:
「B君この間の件、如何かな?」
B君:
「大丈夫ですよ!順調です!」
上司:
「契約××頃かな?」
B君:
「いえ、詰めるのに時間が掛かりますから○○頃かと・・・」
上司:
「○○頃では先方の意向と合わないのでは?」
B君:
「そう言われても・・・」
上司:
「概算のスケジュールを作成して提出したか?」
B君:
「いや・・・それも・・・」

といった具合です。

これは極端な例ですが、「時間と言う名の物差し」が違うと、この様な事になってしまいます。

では、この様な「物差し」は何処で培われるのでしょうか? 

私の持論ですが、それは多くの場合、新入社員から3年間だと思っています。
この3年間は学生から社会人となり、大きく環境が変わり、右も左も分らない状況です。
だからこそ、物凄い勢いで吸収できる時期であり、この3年間の「吸収」、「影響の受け方」、「過ごし方」により、その後の3年間が大きく変わると思っています。

私達の周りには「時間と言う名の物差し」に限らず、様々な「物差し」があるはずです。

その様々な「物差し」が新入社員から3年間で培われ、そこで企業のカラー、クオリティ、文化が浸透し、受け継がれていくのではないでしょうか。

つまり、この物差しこそが企業その物(風土)なのかもしれません。

(アスクラボ株式会社 ソリューション営業部マネージャー 田渕 聖訓)