知人の紹介で、個人でコンサルタント業をされている方々とお会いする機会がありますが、皆さん知識・経験ともに豊富で優秀な方々ばかりで大いに刺激を頂いています。そんな方々から「川嶋さんは大手企業のスタッフに対して研修をされているようですが、受講者から反発を受けませんか?」という質問をよく受けます。私の感じ方が鈍いのかもしれませんが、研修をしていて反発を感じることはあまりありません。研修の際、私は講師として次のような気持ちで臨んでいます。

1.「教える」というつもりではなく、受講生の方々に「気付いて頂く」という気持ち。
2.私自身が、受講生の方々からも「学びたい」という気持ち。
3.机上論ではなく、実際に日常活動の中で受講生と同じような経験をし、それを研修に取り入れて「共感を得る」という気持ち。

受講生から反発を受けるということは、受講生の良いところ、受講生の経験、受講生の知識等々を情報として得ることができなくなり、その結果、講師としてのレベルアップが阻害されることになります。講師も常に企業・受講生の評価にさらされているため、レベルアップが阻害されることは講師としての立場が危うくなることに他なりません。

さて、企業において、知識・能力・経験もある管理職が、配下スタッフからは反発を受けているというケースがありませんか?もっとも組織ですから反発を表面には出していないだけで心中では反発しているというケースもしかりです。同様に、能力・知識がある営業スタッフ(あるいは技術スタッフ)が、お客様からの評価は低く好感をもたれないというケースもあります。

配下スタッフから反発を受ける管理職、お客様から評価を受けない営業・技術スタッフには共通点があるように思います。大まかにあげてみると

・一方通行のコミュニケーション
・相手の長所を見つけるよりも欠点を探してしまう
・自分の表現や伝え方について反省をしない  

等々です。
恐らく、自分はこれだけの優れた能力・知識があり、一生懸命説明して教えているのに相手はそれを理解できていない。それは相手の能力・センスが無いからだ・・・という思考なのではないでしょうか。

管理職が配下スタッフから反発を受けると、スタッフの日常の情報を得ることが困難になり、管理職のマネジメント能力が向上できなくなります。また、営業・技術スタッフがお客様の評価が得られなければ、お客様の情報を得ることも困難になり、商談に関して大変不利な環境となります。

研修で受講生に臨む気持ちは、管理者とスタッフ、スタッフとお客様の関係においても、有効ではないかと思います。

※役職者・管理者が「管理する」だけではなく、スタッフの長所を探し、現場の情報から学ぶ姿勢があれば、PROナビ(弊社開発の組織営業力強化システム)の運用にも大きな効果を出すことができ、企業競争力を向上させることに期待ができます。

アスクラボ株式会社 CEO 川嶋 謙